オウンドメディアの運用方法とは?戦略づくりのヒント【SNS-6】

こんにちは!チカミチの後藤です。皆さまは「オウンドメディア」という言葉を聞いたことがありますか?

「オウンドメディア」とは、企業が所有しているホームページ、SNSアカウント、紙媒体など、自社で制作・管理している媒体のことを指します。現在多くの企業がオウンドメディアをSNSマーケティングと組み合わせて運用しており、主にPV数(ユーザーが閲覧した回数)などを指標として戦略立てが行われています。そこで今回は、オウンドメディアの運用でどのように戦略を考えていくのかを簡単にご紹介していきます。

オウンドメディアで期待できる効果

SNSマーケティングにおけるオウンドメディアに期待できる効果は、口コミとして情報が拡散されることにより、商品・サービスを知らない層にもアプローチできるということです。

企業として売上アップが一番の目的であるというのは当然ですが、オウンドメディアを運用することによって、直接的に成約率が高まることはあまりありません。オウンドメディアの役割としては、まだ購買意欲をもっていない人たちに商材のことを知ってもらい、顧客となる可能性を高めるきっかけとなるイメージです。

ということは、オウンドメディアでの情報発信によって「購入してくれる可能性があるターゲットを増やせているか」ということが分かれば、期待した効果が出ているかを分析できそうですね。企業が果たしたい目的によって、PV数だけではなく、SNS上で口コミされた投稿数やブログへのコメント数などの数字も一つの目安になるといえるでしょう。

具体的にターゲット像と課題を設定する

立ち上げるメディアをどんな人に、何のために見てもらいたいか考え、ペルソナを設定することも重要となります。ペルソナ設定とは、商品・サービスを利用する典型的なユーザー像を架空に設定することで、マーケティング全般において欠かせない手法です。ここでのペルソナは、オウンドメディアを閲覧してくれる人物像ということになりますね。

ペルソナを設定することで、メディアの内容を考える時に「この内容だったら共感してもらえそう」とペルソナ側の視点に立つことができます。また、複数人による運営体制でもペルソナという共通のターゲット像を持つことができるため、メディアの方向性がぶれないという利点もあります。だから、ペルソナとして設定する内容は詳しければ詳しいほどいいんです。

マーケティングの関連サイトでは様々なペルソナ設定の紹介例がありますが、ここで大切なのは、抱えている課題も詳細に設定するということです。立ち上げるオウンドメディアによって、「その人(ペルソナ)が抱える課題をどう解決したいか」まで具体的に掘り下げることができれば、オウンドメディアに持たせたい存在意義が明確になっていくはずです。

コンテンツ内容の指針になるカスタマージャーニー

ここでもう1つ、「カスタマージャーニー」というマーケティング用語をご紹介します。ペルソナがどんなタイミングで、どのような感情を持って行動をとるのか、商品・サービスを利用するまでの道筋をイメージして「見える化」したものが、カスタマージャーニーです。これを考えることによって、自分たちのコンテンツを見てもらう適切なタイミングや状況を細かくイメージすることができ、情報をペルソナに見てもらうための戦略をより立てやすくなるのです。

カスタマージャーニーを作成するうえで考えるべき内容は、①ゴール ②ペルソナの行動の流れ ③思考の移り変わり ④コンテンツとの接点 の主に4つです。注意したいのは、オウンドメディアとしてのゴールが、決まって「ペルソナが商品・サービスを購入する」ではないということです。「サイトに訪れてもらう」「企業の存在を知ってもらう」「ブログ読者の数を増やす」など、顧客となる可能性を広げるというメディアとしての目的をぶれさせないことが重要です。

ペルソナの設定、そしてカスタマージャーニーの作成を通して、オウンドメディアの目標を明確化することで、メディア自体の完成度を高めることにも繋げていきたいですね。

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