SNSマーケティングで売上に繋げるために知っておくべき「UGC」とは?【SNS-1】

こんにちは!チカミチの後藤です。今回から複数回にわたって、SNSマーケティングに関するお話をしていきたいと思います。近年、数多くの企業がマーケティングにSNS運用を取り入れており、集客においての主流になりつつあります。しかし、インターネット上の膨大な情報量の中で、一企業が工夫をすることなくSNS広告をうっても、情報を届けたい相手には簡単に届かず、集客や売上への直結は難しいというのが実情となっています。そこで、SNSをどう活用すれば宣伝効果を得られるのか、要となる「UGC」についての解説を含めて紹介していきます。

企業広告よりも有力になり得る「UGC」とは

UGC(User Generated Contents)は、SNSを利用する人が自ら投稿したコンテンツのことを指します。ツイッターのつぶやき、インスタグラムの写真やコメントはもちろん、グルメサイトの評判など、消費者が自分の意思で投稿した内容であれば、すべてUGCにあたります。

つまり、UGCとは商品やサービスを利用したユーザーによってSNSに投稿された口コミであり、企業広告よりも大きい宣伝効果を生み出す可能性を持っているのです。今や若い世代だけではなく幅広い年齢層がSNSのアカウントを持っており、各種SNSの利用人口は増加し続けています。一個人がSNSを通じて発信した情報が新たなお客様へ届き、商品の認知や購買へ繋がっていくのです。ではなぜ、企業のSNSマーケティングにおいてUGCが重要となるのでしょうか。

「知人の口コミ」は、「企業の声」よりもお客様にきちんと届く

家族や友人にすすめられて、飲食店に行ったり何かを買ったりした経験はありませんか?何かしらの情報を人から聞いて、自分でネット検索してみるというのも日常的に増えたのではないかと思います。

企業が出している広告を見るよりも、人からオススメされる方が購買行動を起こしやすいのです。

購買決定にどのような情報が影響力をもつかどうかの調査では、テレビ広告を抜いて家族・友人・知人からの推薦が1位となっています。

また、34歳以下の場合は家族や友人の推薦だけではなく、ネットの口コミも参考にするという傾向にあります。つまり、企業が発信する情報よりも口コミの方を信頼している人が多いということです。そして、ネット上の情報が消費者に届きにくい状況でも、第三者の口コミ情報はきちんと人々の元へ届き、投稿された内容によって購買行動に移すということが分かります。これが、SNSマーケティングにおいてUGCが有力である理由です。

UGCが売上にどう繋がるのか?

では、UGCである口コミ情報から新たな消費者の購買行動にどう繋がっていくのでしょうか。ネット広告で代表的なリスティング広告と比較してみましょう。

リスティング広告は、検索ワードに関連する広告を検索結果に表示する手法で、クリックされるごとに広告費用がかかります。適切なキーワードを設定すれば効率的に売上へ繋げられますが、広告表示のためには関連ワードが検索される必要があります。

つまり、既に商品への興味や購買意欲がある層しか対象にできないのです。また、近年リスティング広告は掲載数増加のためにクリック時の単価が上がっているのが現状です。

これに対してUGCは、商品名や企業名を知らない人にも口コミとして情報が届くため、はっきりと購買意欲を持っていない層まで捉えることができます。そして、口コミ(UGC)を見た人が更にネットで調べようとするため、商品名などの固有名詞を検索=指名検索に繋がりやすいのです。

例えば、「美容師 専門学校 福岡」という検索と「●●美容専門学校 ××コース」という検索をしたユーザーでは、どちらの方が実際の申込や問合せに発展すると思いますか?

もちろん、多数の中から選びきれていないユーザーよりも、社名・店舗名・学校名などを指定して検索したユーザーのほうが、実際の申込や問い合わせにつながる可能性が高いですよね。UGCによる指名検索が増えるほど、売上に直結するということがイメージできるかと思います。UGCは広告費がかからないため、リスティング広告のような単価の調整や競合他社の調査がほとんど必要ないというのも大きなメリットです。

口コミを増やすためには

企業がSNSアカウントでフォロワー数増加を目標に掲げることが多いですが、フォロワー数の増加が必ずしもUGCの増加に繋がるわけではありません。たくさんのフォロワーがいても、企業の情報をただ「受け取るだけ」のフォロワーしかいなければ口コミは増えないんです。

大事なのは、情報発信源を企業側のみで捉えるのではなく、フォロワーも情報発信源として捉え、情報を受け取ったフォロワーの自分の意思による投稿を狙うということです。拡散したい情報が二次的、三次的に様々なユーザーを通じて企業が発信せずとも伝わり届き、その1つ1つの投稿がUGCとして情報発信の起点になるのです。SNSマーケティングでは、フォロワー数をただ増やすだけではなく、UGCとなる投稿をいかに発生させるかという考え方が重要ということが分かります。

SNSでの口コミは、シェア機能によってネット上で共有されやすい情報だからこそ、消費者を増やすための手段としてUGC拡大を狙った情報発信ができれば、売上に繋げていくことができるのです。

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