タイムラインへの配信だけではなく、ストーリーズや発見タブなど様々な形式を利用して広告を出稿できるのがInstagram。目的に応じて広告の出し方を選べるため、多くの企業がInstagram広告を運用しています。今回は掲載形式やメリットなど基礎知識をご紹介していきます。
Instagram広告では、下記の6つから掲載場所を選ぶことができます。
- 動画広告
- 写真広告
- カルーセル広告
- ストーリーズ広告
- コレクション広告
- 発見タブ広告
- リール広告
動画広告・写真広告ではフィード(タイムライン)に広告を配信でき、一般のユーザー投稿の間に表示させることができます。
特に写真広告は、「CTA(コール・トゥ・アクション/Call To Action)ボタン」と呼ばれる外部リンクに飛べるボタンを投稿につけることができるため、広告を見たユーザーに投稿に対するアクションを起こしてもらいやすいという特徴があります。「予約する」や「購入する」、「ダウンロード」など様々なボタンを選べるため、内容に応じて表示させてユーザーへのリーチ力を高めることができます。
※その他の広告でも、クリエイティブ(写真・動画)を工夫することで類似のアクションを促すことはできますよ!
ストーリーズ広告のメリットは、出稿した広告が一般ユーザーの投稿と投稿の間に再生されるため、ストーリーズを再生しているユーザーに対して自然な流れで広告コンテンツが表示される点です。
また、ストーリーズはスマホで全画面表示されるという強みがあります。動画・写真広告のように投稿文をつけられませんが、フルスクリーンでの投稿を生かして工夫することで、より印象的なコンテンツを届けることができます。
そして、写真広告と同様にCTAボタンを設置できることに加え、スタンプ機能の「アンケートスタンプ」を利用できるのも大きな魅力です。アンケートスタンプは、2択の選択肢をストーリーズ投稿に貼り付けることができ、見た人からの意見を集めることができます。投稿に対してどのくらいのユーザーから反応があるのか、広告効果の見える化に繋げられますよね。
1投稿につき複数枚の写真と動画を表示できるのが「カルーセル広告」です。横にスライドすると次の画像が出てくるように配信できるため、商品やブランドの紹介にストーリー性を持たせることができます。
打ち出したいコンテンツ内容が多く、動画広告では情報量が収まらない場合や、シリーズ商品の紹介などに最適な広告形式です。
スワイプさせて見せるカルーセル広告に対し、商品情報をカタログのように表示できるのが「コレクション広告」です。投稿の下部分にCTAボタンが設置されており、タップすると商品一覧が表示されるようになっています。画面遷移することなく商品の価格や種類を確認でき、さらに商品画像をタップするとECサイト等にアクセスしてその商品を購入することができます。商品購入までの動線がはっきりしており、ユーザーを自社のショッピングサイトに誘導しやすい広告ですね。
ユーザーが発見タブをタップした際に、タイムラインに表示される広告が「発見タブ広告」です。発見タブは、ユーザーの閲覧した投稿内容や検索履歴など基づいてコンテンツが表示される仕組みになっており、タイムラインの内容は人によって全く異なってきます。ユーザーが興味のあるカテゴリに当てはまっていれば、発見タブ広告としてタイムラインに表示されるということです。ターゲットを絞り、商品を知ってほしい人に訴求できる可能性が高いことが大きな魅力です。
リールとは、動画や音楽を組み合わせて最大60秒の縦型動画を投稿する機能です。TiktokやYoutube ショートのような動画ですね!短尺の動画でストーリーズに比べて動きがあり、おすすめにも表示されるため多くのアカウントで閲覧される可能性が高くなります。
リール広告のメリットは、ユーザーが見ている画面の占有率が高くなる点です。
映像や文字に情報がたくさん詰まっていても、ユーザーが広告に集中できるため、エンゲージメント率の向上が期待できます。
通常の動画広告と異なり、以下のような制限があるため注意しましょう。
- 動画の長さは60秒まで
- 「フルスクリーン縦型」のフォーマットを使用すること。アスペクト比は9:16
- 音声はあってもなくても良い
・CPM(Cost Per Mille)
広告表示1,000回につき広告料金が課金される仕組みで、閲覧する側のページに表示される回数に応じて料金が課金されます。
・CPC(Cost Per Click)
ユーザーが広告をクリックするごとに課金される方式です。クリックされる回数が多くなるほど広告料金が高くなってしまうため、先述のCPM方式を選ぶ企業も多くいます。
・CPI(Cost Per Install)
広告経由でユーザーがアプリをインストールすると、料金がかかる仕組みです。
・CPV(Cost Per View)
動画が再生されるごとに広告費用が発生する方式で、10秒以上の再生・全再生など条件ごとに課金されます。
予算と広告配信する場所、マーケティングの目的に応じて課金方式が決まります。Instagram広告では最低出稿金額が1〜4円と低予算から始められるため、出稿へのハードルが低いところが特徴です。
何らかのアクションが起こった時に課金が発生する成果報酬型の広告であるため、予算が少なすぎると表示される優先度が低くなったり、意図したターゲット設定と釣り合わなくなったりすることも考えられます。
Instagramでは保有しているユーザー情報を元にしたアルゴリズムによって、出稿する目的に応じて広告を最適化してくれる機能があるので、予算設定の際は費用対効果を得るうえで推奨される設定値を参考にしてみるといいかもしれません。
Instagram広告最大のメリットは、他のSNSと比較すると高い精度でのターゲット設定ができる点です。その理由は、InstagramはFacebook傘下のSNSサービスであるため、Facebookのユーザー情報である地域、趣味、職業など詳細なカテゴリで広告配信先を絞ることができるからなんです。詳細にターゲティングすることで広告費用を抑えることができ、届けたいユーザーにリーチできる可能性が高まります。
※18歳未満をターゲットにする際は、地域・年齢のみでの絞り込みしかできません。
また、ハッシュタグ機能を筆頭としたInstagramの優秀なアルゴリズムによって、発見タブやストーリーズ広告などより興味関心の近いユーザーに対してアプローチをかけることが可能です。
出稿費用が安く、かつ高精度のターゲティングができるInstagram広告は、初めての方やお試しで広告出稿する方にもおすすめです。一定金額までの掲載費用で設定することもできるため、まずは様子見で始めてみるのもいいかもしれません。写真と動画メインで配信できる強みを生かして、Instagram広告の運用を始めてみてはいかがでしょうか。