どんなモノだったらUGC活用マーケティングが効果的?【SNS-4】

こんにちは!チカミチの後藤です。

信頼性の高い口コミ情報「UGC」について前回までお話してきました。では、UGCはどんな商品やサービスでも増やすことができるのでしょうか。また、SNSマーケティングを行ううえで利用するSNSをどう選べばいいのか、という疑問も浮かんでくると思います。UGCを活用して商品の売上アップをはかることができるのか、チェックすべきポイントなどを紹介していきます。

UGCが生まれやすい商品かどうかがポイント

まず確認すべきポイントは、「扱う商品は口コミされやすいかどうか」です。口コミであるUGCが生まれにくい商品の場合は、UGCを創り出すことを起点にして売上アップをはかること自体がそもそも難しいといえるからです。

UGCの促しが難しいカテゴリーは大きく2つあります。

1つは、「コモディティ商品」です。私たちが日常的に利用する日用品などの製品やサービスのことを指します。例えば、ティッシュペーパーやゴミ袋などの消耗品を買う時に、なかなか「口コミを見てみよう」とはならないですよね。品質よりも単純に価格の安さが重視される商品であるため、口コミ投稿や口コミによる認知度向上は難しいのです。

2つ目は、かつらやダイエットサプリなどの身体的なコンプレックス解決のための商品です。利用したことを他人には話したくないという傾向になってしまうため、口コミ情報を増やす観点から見て得策でないことは想像がつきますね。

つまり、人におすすめしやすく、SNSで投稿するうえで何らかの妨げが少ない商品ほどUGCが生まれやすい商品だといえます。

ただし、あくまでも上記は一般的な傾向です。コンプレックスに関する商品だったとしても、欲しいと思っている人は商品情報を必ず求めています。商品のターゲットによっては、UGCによる拡散が起こらなくても売上アップをはかることは十分できます。該当の商品だからといって、必ずしもSNSマーケティングに向かない商品とは限らないので、ひとつの参考として捉えていただけたらと思います。

SNSマーケティングに向いているのはどのSNS?

代表的なSNSであるTwitter、Instagram、Facebookの中で、UGCを活用したマーケティングが向いているのはどのSNSなのでしょうか。

この中で利用者数が最も多いSNSは、4,500万人のTwitter。次いでInstagram(およそ3,300万人)、Facebook(およそ2,600万人)となっています。

※2021年3月時点、国内月間アクティブユーザー数

Twitterは若年層の人が多く使っているイメージがありますが、ユーザーの平均年齢は35歳ほど。10〜20代のユーザーが全体の半数を占めるInstagramに比べると、Twitterは幅広い世代が利用しています。また、つぶやき自体に興味をひきつける要素があれば、画像やイラストが立派なものでなくても拡散されやすい性質があります。UGCを活用するうえでは拡散性は欠かせません。広告費用に予算をかけずとも、中小企業・個人事業主が大企業に引けを取らないマーケティングを行ううえでは、口コミ情報が拡散されやすいTwitterが向いているといえます。

商品のターゲットと利用するSNSの相性を考える

例えば、アパレルや化粧品など視覚的な表現が有利な商品を取り扱っている場合は、TwitterよりもInstagramを利用した方がいいということは誰でも想像がつきますよね。しかし、商品とSNSとの相性だけではなく、商品のターゲットとなる層とSNSの利用ユーザー層が一致しているかどうかも重要になってきます。

仮に、「株式投資のオンラインセミナーで、受講人数を増やしたい」という目的で、そのターゲットに株式投資の初心者である、20〜30代の女性を想定している場合はどうなるでしょうか。取り扱うサービスにはビジュアル的な強みがないですが、興味を持ってほしいターゲットはInstagramを多く利用している層です。Twitterでの口コミ活用よりも、Instagramを集客の中心として、施策を練った方が効果的かもしれないとも考えられますよね。

このように、商品やサービスの種類・ターゲットの層によって、各SNSでの様々なアプローチ方法があり、一概にTwitterでのUGC活用が効果的だとは言い切れません。まずは、商品の特性とSNSユーザーの特性を把握して、それから施策を打つことが重要なのです。

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